Western DigitalのHDDを購入すると、付属のバックアップソフトを利用できます。これは Acronis True Imageの簡易版 です。
これには次の機能があります。Windowsが起動しない場合でも、Acronis メディアビルダーで作成したUSBメモリーからAcronisを起動できる仕組みがあります。しかし、私の環境ではエラーが発生し、起動できませんでした。解決方法はあるようですが、調査に手間がかかるため確認していません。
このように、独自フォーマットでファイルを保存するタイプのバックアップソフトには課題があります。PCが故障してバックアップソフトからリカバリを試みても、実際には復元できないケースがあるのです。事前にリカバリが正常に行えるかどうかを確認しておかないと、故障時に大きな問題となります。
私の場合、Acronis True Imageを使ってCドライブのクローンコピーを作成しています。ただし、作成したクローンHDDが実際にPCを起動できるかまでは検証していません。検証には手間がかかるためです。一方で、外部HDDとして接続し、ファイルを読み出せることは確認済みです。その結果、通常のバックアップ対象から漏れていたデータを回収できたこともありました。
結論として、高機能なバックアップソフトは有用です。しかし、ソフト独自の形式でファイルを保存する場合には、必ず通常のファイル形式でも併せて保存しておくべきです。なぜなら、独自形式のバックアップは環境や不具合によって復元できない可能性が残るからです。