閑散期対策として、販売促進の方法がよく解説されます。閑散期なので特典を付けます・割引しますと案内したり、閑散期の来店を予約してもらったり、という方法ですね。
多くの業種で行われています。服飾の工場で、仕立てを閑散期料金にするというところもあります。
確かにある程度の効果はあるでしょう。けれども、これらは交流とは関係ありません。
また、閑散期は、繁忙期に向けての準備期間とするお店もあります。閑散期対策として、色々な販売促進を行ったけれども、あまり効果が無かったので行わなくなったというお店もあります。
販売促進ではなく、閑散期は交流を深めるのに良い期間と捉え直すと、違った方法が考えられませんか?
あなたが時間を持て余している時に、友人に、今暇だからこっちに来ない?とか、遊びに行ってもいい?とか、連絡することがありますよね。
交流の深まったお得意様には「他のお客様が少ない時期なので、お店に来られませんか?」と案内して許されるはずです。
ある温泉旅館では、お客が少ない時期なので来てくれると嬉しいですと、率直にお得意様に案内しました。それ以外にも交流を深める仕掛けのあるダイレクトメールなのですが、そうしたことを伝えて、それなら行こうか、となるお得意様が大勢いるわけです。結果、その試みは成功に終わりました。
更に、業界のことを分かってくれている岩盤固定客だと、忙しい時期に依頼するのは悪いから、忙しくなくなってからでいいですよ、と依頼することもあります。
閑散期対策は、岩盤固定客を増やすことが結局のところ一番の近道だと考えます。
お得意様に閑散期に来店を依頼するなら、どのように行いますか?