紅茶の淹れ方は、かつて、日本でも、茶葉の量をポットのためにスプーンでもう一杯といわれました。それは、イギリスなら彼の地の水は硬水なので、それで良いのですが、日本の水は軟水なので、美味しく淹れるためには、正確に茶葉を量る必要があります。軟水で、そんなアバウトな淹れ方では美味しく淹れることはできません。さすがに今は、紅茶のプロフェッショナルがそんなことを言うことはありませんが、昔はおしゃれな紅茶専門の本にそうした淹れ方が書いてあり、その通りに淹れても全然美味しくならなかったわけです。日本でも、熱心な紅茶のお店や個人が研究を積み重ね、美味しい紅茶を淹れる方法はだいぶ確立した感があります。それでも紅茶の淹れ方の探求は今後も続き、新しい研究の成果によって標準となる方法は今後も変わっていくことでしょう。技術的な事柄は、新しい知見や環境の変化によって標準となる方法が変わります。
対して、本質、特に人間の本質は、時代と関係なく、変わることがありません。
ガンジスで提示している、交流・顧客を支援・顧客からの支援の3つは、100年前も今も100年後も変わることの無い本質です。ただし、その技術的な方法は時代や環境によって変わります。それが、本質なのか、技術的な事柄なのかを考え、本質は見失わず、けれども、古い技術には惑わされないことが必要です。