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営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術2019.5.10

一人一人の顧客と向き合うための、ノートの取り方・使い方。それを基軸に営業に関わる技術や考えが書かれている。 顧客を深く知るために記録に残す、という顧客管理において必須の方法を、ノートで長年にわたり実践したもの。

参考になることが多く一読すると良いと思うが、これはどうかな?という点も幾つかあり、読み手の判断次第だと思う。


アナログの手書きのメリットは記憶に残りやすい、という理屈はよく分かるしその通りだと思う。ただし、やはりアナログである以上、情報の共有化、というのは困難になる。一個人が利用するノートなら良いが、これを複数人が共有して利用するとなると、難しくなる。ノートの取り方・使い方は、個人独特の作法があるため、他の人が追記した場合、ノートはカオス状態になるだろう。記録は、ゆるやかな制限がある一定の型で書くことで、大勢の人にとって見やすく分かりやすくなる。

となると、商談は一人一冊の顧客ノートでそこにメモしてゆくが、この書で書かれている右側部分にアウトプットする情報の整理は、ガンジスのような顧客管理ソフトにデジタルとして入力すればいいのでは、と思う。デジタルで入力したことを、紙に印刷して右側のページに貼り付けるなら、この書に書かれているノートの使い方に近いだろう。


私の場合、ガンジスに履歴を入力する場合、常に箇条書きとなる。要にして簡潔であるのが、この場合の私のスタイルとなっている。逆に、顧客と会話を開始して終了するまでの話の内容を、その順序でその通りに書く人もいる。どちらの方法が良いか悪いかその正解は無いし、後で読んで分かればいいので、私はどちらでもいいのだけれど、過不足無い文章であるなら、箇条書きの方がやはり分かりやすいと思う。けれども、メールなどで、箇条書きで要件のみを伝えるのは、人によってはビジネスライク過ぎて好きでは無い人がいる。その気持ちも分かるので、他の人への連絡は、冒頭、要件以外の事を少し書いてから、本題に入るようにしている。

このような、情報の整理・書き方はテクニックな部分であり、その人にあったやり方で行えば良いと思う。ただし、顧客の記録を残してゆく、その情報を必要な時にすぐに読むことが出来る、というのは、顧客管理において必須であることは変わらない。


■ [図解]営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術 / 中村 信仁 (著)