顧客への関わり方は、「交流」と「営業」に分けられます。例えば、顧客と雑談する「交流」と、ダイレクトメールを送る「営業」です。
多くの実例からの結論です。
交流は固定客を増やしますが、営業は固定客を増やしません。
小さなお店に必要なのは、顧客との「交流」です。広告を送ったり売り込みをしたりする「営業」は必要ありません(してはいけない、ということではありません)。
そして、顧客の記録が交流を深めます。
ここでは、次のように用語を整理します。
顧客への関わり方
- 交流 お互いに分かり合う。固定客を増やす。
- 営業 集客・販売促進。固定客を増やさない。
顧客に関わる活動
- 交流・営業 顧客に直接関わる活動
- 記録・分析 顧客に直接関わらない活動
さらに、これらの活動を、顧客の記録を利用する・しない活動に、分類できます。○が、ここで扱う範囲です。
記録を利用する活動(記録活動。個人を認識)
- ○ 交流 岩盤固定客・普通の固定客が増える。
- 営業
- ○ 記録 顧客記録を作成・更新・共有・保持する。
- ○ 分析 顧客記録を分析する。
記録を利用しない活動(不特定多数が対象)
- ○ 交流 普通の固定客が増える。
- 営業
- 分析
ちなみに、NPOのような団体の「支援者への関わり方」は、「交流」「協力」の2種類です。「交流」が利用者・支援者を増やします。「協力」とは、支援者と協力し目的を達成することです。また、記録を利用する協力・記録を利用しない協力があります。
次の「顧客管理と記録活動」「一人一人・不特定多数との交流・営業」「普通の固定客と岩盤固定客」で、これらの用語を解説します。この部分は理屈です。「お店とお客の幸せな関係」まで読み飛ばしてもOKです。