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小さなお店の、易しい道、難しい道2019.12.19

あなたなら、山を登るのに、どちらを選びますか?

なだらかな斜面の整備された山道で、一歩一歩、歩んでいけば、子供からお年寄りまで誰もが頂上に到達できる道。易しい道。

急斜面や切り立った崖が続き、道らしき道は無く迷いに迷い、進んでいっても頂上に到達できるかどうかは本人にも分からず、挑んだ人の多くは脱落する道。難しい道。

 

易しい道は、すでにあるのですが、それはあまり知られていない。知られていないから、人は難しい道を選んでしまう。残念な事に、そうした状況がよくあります。

 

小さなお店が選んでしまいがちな難しい道は、広告費をかけ、反響の薄いチラシを配り、クーポンをばらまいて利益を下げ、新規客が定着せず、常に新規客を求めなければ倒れてしまう。皆がやっているからとフリーペーパーに広告を載せ、クーポンを載せているとそれが当たり前の料金になってしまい本来必要な価格に二度と戻ることが無くなる。コストと労力をかけて新規客を獲得しても、他に目新しいお店ができればその顧客はいなくなる。手間暇かけてセールを行い、その時には人が集まっても、その後は来なくなる。どう考えても、こうした道を進むのは難しいですよね。

 

易しい道は、これとは逆です。

 

広告費はかけないか、あまりかけない。反響の薄いチラシは配布しない。ダイレクトメールは送らない。クーポンはばらまかない。代わりに、顧客に固定客になってもらうために、コストと労力とをかけます。そのための方法に、先人が切り開いた道があります。ニュースレターや、顧客から喜びの声をもらうこと、顧客と交流し、顧客を助け、顧客から助けてもらうこと。一人一人の顧客と向き合い話を聴き、顧客のことをよく知ること、自分のことお店のことを理解してもらうこと。そうした道をたどれば、固定客が少しずつ増えていきます。山の頂きに着実に進むことができます。