ブログ

購入履歴を把握する2020.2.10

通信販売や高価な商品の販売店では、顧客ごとの販売記録は容易です。サロンや美容室などのように顧客と向き合う時間が長い商いの場合も顧客ごとの記録は難しくないでしょう。

けれども、量販店や小売店で、顧客ごとの購入履歴を知る仕組みを取り入れるか否か、というのはお店の方針によって違います。

ポイントカード

購入履歴を把握するのによく利用されるのは、バーコード付きのポイントカードや、磁気ポイントカードですよね。顧客情報と紐付いているので、いつ誰が何を購入したのか集計できます。購入履歴と紐付かないスタンプ型のポイントカードは、ここでは考えません。

 

多くの量販店では、このポイントカードで顧客ごとの購入履歴を記録するところが多いです。しかし、ドラッグストアのコスモスは現金正札販売を方針とするので、ポイントカードを廃止しました。

ポイントカードのデメリットとメリットを検討し、採用するかどうかは経営者の判断だと思います。

 

お店にとってのメリットは、

  • 会員登録で、顧客情報を教えてもらえます。
  • 購入履歴を記録できます。

などです。

 

メリットもありますが、お店にも顧客にもデメリットが多くあります。

  • 顧客には面倒です。
  • レジでの手間が発生します。
  • ポイントに関する処理に関わる労力とコストが発生します。
  • ポイントカードを持ち合わせていない時の顧客にとって、お店に寄らない動機になります。
  • ポイントでのトラブルは、顧客が離脱する動機になります。
  • 期限が切れるポイントに顧客は不満を感じます。

 

これらデメリットのうち、ポイントカードを忘れた時の場合は、ポイント未処理とレシートに記載したり、顧客が登録した電話番号と名前を尋ねてポイント処理をしたり、ということをしている小売店もあります。

 

小さなお店を利用する顧客が、ポイントがつくからリピートする、というのは、今ではほぼ有効性を失っています。多くのお店もそうしているのですから、全く差別化にはなりません。

また、ポイントカードは、交流とは無関係です。

会員制

会員で無いとお店を利用できない(入れない)という方法を取る量販店もあります。有料なのはコストコです。食のプロ向け(一般向けでは無い)の卸売販売店のMETROは無料の会員制です。

 

 

このように量販店・小売店での顧客毎の販売を記録するのは、労力とコストがかかりデメリットも多いので、会計時に性別と年代のみ記録・集計するので充分と考えても良いかもしれません。ただし、固定客との顧客対応記録は残すべきですし、その場合は、こまごまとした購入記録でなく合計金額の概要をつけたりする方法もあります。

 

 

あなたのお店では、顧客ごとの購入履歴を把握しますか?するなら、どのような仕組みにしますか?