概要
顧客毎のニーズが高まる時期に、「そろそろ準備しなくちゃ」「そろそろ交換しなくちゃ」と顧客に気づいてもらうと、効果が高いです。
一般的にニーズが高い時期(季節のニーズなど)は分かりますが、それを、顧客毎に把握しようという、より顧客の立場にたった方法です。
顧客の誕生日・記念日の例
- 写真館
顧客の子供の七五三の年に合わせて、お知らせ。 - 洋菓子店
顧客の子供の誕生日に合わせて、お知らせ。 - ギフト
法人の設立記念日に合わせて、お知らせ
工務店
地方では、正月に家族が集まって、そろそろ家を建ててはどうか、などの話が出る場合があります。その家の子供たちの年齢や状況を、長年にわたって知ることで、今年は家を建てることになった・建てるかも、という時に合わせてアプローチをする。そうした気長に待つ農耕型の方法もあります。
顧客の持つ設備・道具の耐用年数・購入周期の例
顧客は耐用年数を知らない場合も多いです。特に、消火器のように安全に関わるものは、
交換時期になったことを伝えていく必要があるでしょう。
- 自動車販売店
この車はそろそろ買い換えの時期 - 事務機器販売店
このコピー機はそろそろ交換時期 - 防災
消火器が交換時期
顧客が定期的に行うことの例
- 理容店・美容室
顧客毎に髪を切る周期はおおむね決まっているので、その時期 - 歯科医院
歯の定期クリーニングの時期
と、業種によって様々です。
時期を知り、お知らせする
顧客個別毎のニーズの把握は、多くは、それぞれの顧客に聞かないと分からないことですから、顧客の話を聞き、質問をして尋ね、点検をして確認する、そうした中での積み重ねです。
顧客にお知らせするには、幾つも手段がありますから、自社に合った方法で行えば良いと思います。
会話の中で、「来月お子様の誕生日ですね、ケーキのご予約はいかがですか?」となる場合もあるでしょうし、時期に合わせてダイレクトメールを送ったり、ニュースレターにお知らせを含めたり、様々な手段があります。
機械に搭載した仕組みが自動的に情報を送信
建機メーカーのコマツでは、KOMTRAX(コムトラックス)という建設機械に搭載した仕組みで、遠隔で保守の時期を知ることができるようになっています。不具合発生の情報やオイルなどの消耗品の交換時期を遠隔で知ることができるため、コマツ販売代理店が顧客に、適切なタイミングで保守アドバイスをすることが出来るのです。
さすがに、これは小さいお店が真似しようとしても難しいですが、発想としては参考になるでしょう。
自坊では
年回忌の案内を送っています。お寺によって回忌案内を送るところ、堂内に張り出すのみ、など、様々です。(営利目的ではありません。念のため)
あなたなら、どのように顧客毎のニーズの時期を把握しますか?