子供が親に連れられ来店する年月を経る中で、その子供も顧客になっていく。
お店も世代交代しますが、顧客も世代交代していく。
交通手段の発達していない時代では、個々の商店の商圏は狭くても成り立ち、何もしなくてもお店と顧客に世代交代があっても、その関係は維持されました。しかし、今は違います。世代交代があっても、継続的に顧客になってもらうためには、やはり、顧客の家族とも交流を深めていくことが基本でしょう。
- 子供と一緒に来店しやすいお店の造りにする
様々なお店で、子供向け遊具を店内において、そこで遊べるようにしています。 - 顧客の子供や家族が参加できる催しを行う
子供や家族も参加できたり、子供向けの催しを行うところもあります。 - 子供向けの教室を開く
商いではありませんが、教えを伝えていくため、お寺や教会では、日曜学校を開くところもあります。 - 誇りや愛着の持てる学校にする
親が通った学校へ、子供も通わせたい、となることも多いです。
その学校を誇らしく思ったり、その学校に愛着をもっていたり、あるいは、単によく知っているからかもしれませんが、親が子供に勧めることがあります。
塾も同じでです。当時、通っていた親が塾で顕彰されているのを見たら、子供も誇らしく思うでしょう。 - 家族にも同じサービスを提供する
百貨店の外商顧客の家族には、家族カードを渡して、同じようにサービスをしていく。世代が変わっても、変わらず外商顧客となる例もあります。 - 大人向けの商品・サービスを子供向けにアレンジして提供する
子供のうちから慣れ親しんだものは、大人になっても継続してくれやすくなるでしょう。
例えば、子供向け新聞・テレビニュースがあります。
子供向けカレー・子供向けふりかけなどの子供向け食料品は、子供のうちからその食に馴染んでもらえるようになります。
商いばかりでなく、特定の趣味や競技の分野でも、子供のうちに裾野を広げなければ、将来の大人の参加人口も減るばかりです。大人向けの商品・サービスしか無いなら、それを子供向けにアレンジし、入門の入り口を広げると良いのです。ルールの複雑な将棋は子供に難しいため、4歳児も楽しめる「どうぶつしょうぎ」が考案されました。
あなたは、世代交代後、家族に商品・サービスを継続してもらうために何をしていますか?