買い物に訪れたお客さんに、お茶を出してゆったりしてもらい話をします。単に、商品を見て買って帰る、というのではありません。顧客の話をよく聞くことで、顧客の近況や家族のことを知ることができますし、顧客にとっても次回も訪れてみようとなります。
来客時に、お茶を出す丁寧さを分類すると次のようになります。
- ウォーターサーバーなどのセルフサービス
- 何も聞かずにお茶を出す。
- 何がいいか尋ねて、お茶や珈琲・紅茶を出す。
顧客を大切にするのなら、小さいお店は、3を目指すべきです。手間がかかって大変なら2です。店内に入って買い物に寄ったお客さんには、お茶を出しておもてなしをするのが良い方法です。時間があるなら雑談できますし、急いでいるならお茶を飲んでから帰るでしょう。ちょっと腰掛けて一服できるスペースでもいいですし、本格的にカフェのカウンターにするのもいいです。お茶飲みのスペースは自分に合った方法で良いと思います。
友人が自宅に訪ねてきたら、お茶を出しておもてなしをしますよね。それと同じです。わざわざ時間をかけてお越し頂いた人を歓迎する、そういう気持ちでいればいいと思います。 お茶を飲んで雑談すれば、お互いにその人となりを知ることが出来ます。お店も顧客のことを深く知ることが出来ますし、顧客も店主のことを知ることが出来ます。顧客にとって、相手のことを知る、というのは、安心に繋がります。
これは大手では実行できません。小さなお店なら出来ることです。
実例としては、お茶屋さんもそうですが、建築専門書の書店・米穀店など、いろいろなお店で行われています。ただし、単にお茶を出すだけ、というのは意味が失われます。それだと、セルフサービスと同じで、お客さんが一服する以上の意味は発生しません。
喫茶店も行う
ある製茶店では、喫茶店をはじめました。すると、若いお客さんが増え、お茶の淹れ方や茶器、このあたりの歴史などを聞かれようになり会話をする機会が増えました。ただし、お茶を出すならカフェが良いだろうと考えて、カフェを併設しただけでは、交流をしたことにはなりません。確かに、お茶を飲みに行くのは気軽なので人は来店しますが、それだけでは、固定客は増えません。普通のカフェが、交流がなければ、固定客が増えないのと同じ事です。
自坊では
お寺では、玄関先ですます用事でも、お茶を出すようにしています。また、どうぞお茶を飲んでいって下さいと言って、あがってもらってゆっくりしてもらうよう心がけています。
あなたなら、どのようにお茶でおもてなしをしますか?