汽車の時代が始まる前は、北海道から大阪まで、北前船で物が流通していました。江戸時代からありますが、明治時代が最盛期です。
その北前船を顧客にする廻船問屋(かいせんどんや)は、船の記録を残して顧客名簿を作成していました。諸国御客船帳(しょこくおんきゃくせんちょう)です。
清水家 は、「 延享元年(1744)から明治35年(1902)の間の廻船が8906艘記載 」しています。159年分の顧客台帳ですよ!信じられませんよね! となると、江戸時代から商いをしている商家には、大福帳も100年単位で残っている気がします。
ほんと、見習わないといけないと痛感します。
顧客の記録をつける。それを、後世に残して伝える。お寺のご縁帳はそれを目的にしていますが、顧客管理ソフトも同様です。記録は後世の歴史資料です。