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顧客にとって、商品・サービスを利用することが誇れる2020.5.25

地域を誇りに思うことを考えてみましょう。住んでいる地域文化活動やスポーツが活発だったり、長い歴史を歩んでいたり、全国・世界に知名度のある商品を生み出していたり、理由は様々です。そうした、誇りに思えることはその人の自信の源・自慢の元になります。自慢のし過ぎは困りますが、適度な自信は、その人が生き生きとするのに役に立つことでしょう。

 

同様に、お店の商品やサービスを、顧客が誇りに思えるようなものにすると、顧客は満足感を得られます。

高級ブランドはそうしたことを、商品の品質はさておき、莫大な広告費をかけて行っています。では、小さなお店ではどうすれば良いでしょうか?

商品・サービス自体の質の向上を目指す

なかなか難しい道になると思いますが、これは正攻法です。ただ、皆が皆できるというわけではありません。

商品・サービス自体が極めて高品質であっても、その品質がなかなか伝わらない場合もあります。その場合、○○賞を受賞、コンテスト優勝、といった分かりやすい指標があると伝わりやすいです。

社会貢献にする

NPOなど、社会貢献をしている団体に参加して活動していれば、それを誇りに思えます。同じように、フェアトレードやエコロジーを意識した商品を提供し、こうした商品を購入すること自体が、社会貢献の一環だと理解してもらう。自然食品のお店は、それに特化しています。また、通信販売の通販生活は「買い物ついでに社会貢献」を理念にしています。

お洒落や粋を目指す

商品自体の品質がそこそこだったり、扱っている商品は他のお店と同じものであっても、お洒落さを全面に押し出すことで、顧客から支持されることも多いです。同じ品質であっても、あるいは少々劣っていたとしても、野暮なものよりは粋なものの方が選択されがちです。提供する飲み物がさほど良いものではなくても、お洒落な空間・商品を演出することで、ブランドを確立している珈琲チェーンもあります。小さなお店の例では、古書店という、取扱商品は他と同じものでそこに差は無いけれども、美術書という分野に特化しつつ、高級感のあるお店にしているところもあります。そこで購入すること自体が、得がたい経験になります。あるすき焼き店は、歴史ある建物がお店です。そこで食べることは、数多あるすき焼き店とは全く違う体験になります。

有名になる

これも難しい道ですが、お店あるいは店主自身が、なんらかの活動によって有名になる方法です。店主がある分野での専門家として有名になることで、その店主のお店に行く顧客は、他の人に口コミで、あのお店の店主はこうした人で有名なんだよ、と伝えていくでしょう。それは同時に、その顧客がそのお店を利用していることは正解なんだと思うことに繋がります。

NPOや市民団体がその活動を通して有名になり、大勢の人から評価されるようになると、支援者も誇りに思えるようになり、自分たちの活動は正解だったんだと実感できるのと同様です。

 

以上の方法は、自分で行おうとすると、なかなか難しいです。皆ができるわけではありませんよね。ただ、この中で、お洒落や粋を目指すことはプロに任せれば達成できやすい方法です。

 

商品・サービスが、顧客にとって誇れるものですか?