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お店に顧客の物を置く仕組みがある2019.5.10

概要

顧客(専用)の物を実際に店舗に置いておくという仕組みです。

例:
  • アルコールを出す飲食店 ボトルキープ(お酒)
  • 喫茶店 マイカップを店舗に置く
  • 飲食店 マイ箸を店舗に置く

珍しいのでは、

  • マヨネーズ料理専門店 マイマヨネーズ
  • 珈琲豆店兼カフェ(グランクリュ カフェ ギンザ) 珈琲豆のボトルキープ

が、あります。

ここでは、次の2つの仕組みは考えません。

  • 回数券のような前払いの仕組み。
  • 農業・畜産の、ワインの苗木オーナー、果樹オーナー、和牛オーナー(竹田市)など。

ボトルキープの店舗にとってのメリット・デメリット

メリット
  • 売上が前もって確定する。
  • 顧客が常連客になる。
  • 顧客が友人・知人を誘って来てくれる。
  • 既に前払いしているので、顧客は金額を気にせず飲んだり、気前よく他の人におごったりする。
デメリット
  • 場所がとられる。
  • ボトルの管理に労力・コストがかかる。

顧客にとってのメリット

  • 少し安くお酒を飲める。
  • そのお店が、自分のお店のような感覚になる。
  • 仲間を誘って行きやすくなり、コミュニティを形成できる。

と、お店にとっても顧客にとっても、メリットがある仕組みです。

関連情報

マイカップ・マイ箸

ボトルキープと比べて、コミュニティの仲間で消費されるものではありませんが、お店と顧客との1対1との関係を強める仕組みです。

マイカップは、喫茶店なら、カップの販売を行ってそのカップを利用してもらうとか、ポーセラーツのワークショップを開いて作ってもらったカップをお店のマイカップにしてもらうとか、さらに工夫することも可能でしょう。

顧客専用のカップを置くのが負担になる、ということなら、カップを棚に並べて見てもらえるようにし、顧客に自由にカップを選んでもらえる方法もあります。カウンターに座った初めてのお客様にも会話のきっかけにしやすいと思います。
例:カップが選べる喫茶店で思いだす、高校生だったあの日のこと。

他業種への応用

顧客(専用)の物を店舗に置くことは、継続的な関わりを持つことも出来、またお店と顧客と双方にメリットもあるので、良い仕組みだと思います。
他業種で、こうした仕組みをどう実現するか?を考えてみるのですが、なかなか思いつきません。
自動車ディーラによってはオイルのボトルキープという名前のサービスもありますが、それは残った現物を保管するわけでは無いので、単なる前払いの仕組みです。

自坊では

お寺には、こういうのは無いなぁと思っていました。けれども、よく考えると、法名堂に御門徒の法名帳(家の過去帳)を置いています。自坊(妻が住職)では、行事の時に御門徒が法名帳を取り出してきます。念のために書いておきますが、営利の為ではありません。

 

 

あなたなら、顧客に何を置いてもらいますか?