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商品開発に参加してもらう2020.6.30

顧客と一緒に行う商品開発は、顧客の深い参加がなければできません。商品自体の成功失敗は別として、交流を深めることに繋がり、コミュニティを形成するきっかけにもなります。

また、顧客と一緒に開発した商品が、広く受け入れられて商品として定着する成功事例もありますが、失敗事例も多いです。消費者は消費のプロであって商品開発のプロではないことを理解した上で関わってもらうならいい、という考えもあります。

無印良品の顧客参加型の商品開発は成功事例として有名ですが、一度成功した顧客参加型の商品開発のコミュニティが長続きせず、活動を停止している事例も散見されます。

 

では、小さなお店ではどうするのが良いでしょうか?

ある飲食チェーンでは、顧客から料理プランナーを募集し料理を試作してもらい、他の顧客に試食をしてもらってから、実際にお店のメニューにしました。小さなお店が行うなら、お店が試作したものを顧客に試食・試用をしてもらうので充分な感がします。

商品開発そのものについては、ここでは取り上げませんが、顧客の意見をそのまま反映させて販売しても、広く支持されず終了する事例は数多くあります。そのため、顧客に試食・試用をしてもらって、その感想・意見は参考にするのは良いのですが、絶対ではありません。その逆が正解の場合すらあります。ある話があります(出典となる本が見つからないのですが、昔読んだ本にこうした旨が書かれていました)。ある商品の色を決める際、人気のインダストリアルデザイナーに依頼しました。その人は、ユーザーで一番人気の色ではなく、誰も嫌いと言わなかった色にしたとのことです。

 

お店単体で、顧客に商品開発・試食・試用に参加してもらうのが難しいのなら、お店が集まって(業界団体などで)運営するコミュニティに頼る、ということも考えられます。

 

 

顧客に商品開発に参加してもらうなら、どのように行いますか?