インポートCSV コマンド

Ver 14以降の機能です。Ver 15では、コマンドを追加しました。

Ver 13以前から、コマンド機能が変わりました。

 

インポートCSVと一括更新で利用できます。

コマンドとは

インポートCSVでは、CSVから読み込んだ文字列を、指定した条件や正規表現によって変更できます。

コマンドによって、その変更を行うことが出来ます。

 

例1

次の、CSVファイルがあるとします。

 

住宅種類で、1は自宅、2は会社を宛先としています。

 

 

 

郵便番号の、割当を次のコマンドにします。

 

Equal: 住所種類, "1", 自宅郵便番号, 会社郵便番号

 

このコマンドで、住宅種類が"1"の時、自宅郵便番号にする。違う時は、会社郵便番号にする。になります。

 

画像の例では、プレビュー行が3なので、3行目の会社郵便番号「904-0000」が表示されています。

 

例2

 

Equal: 住所種類, "1", 自宅住所, 会社住所
SplitAddressLoad: "<<Value>>"
SplitAddress: 都道府県

 

上から、1行ずつ評価されます。

 

  1. Equal: で、住所種類が、1の時はコンテントを自宅住所の値にします。違う時はコンテントを会社住所の値にします。
  2. SplitAddressLoad: "<<Value>>" で、分割対象の住所を、"<<Value>>"(直前のコンテント)を読み込みます。従って、自宅住所か会社住所になります。
  3. SplitAddress: 都道府県 で、SplitAddressLoadで読み込まれた住所から、都道府県を、コンテントとして表示します。

 

 

住所を分割した後は、例えば、次のようにSplitAddressを配置します。

 

 

  • 市区町村 SplitAddress:政令市郡_市区町村
  • 住所1 SplitAddress:住所1
  • 住所2 SplitAddress:住所2

割当

割当は、1~5まであります。

それぞれの割当に、改行で区切って、複数のコマンドを設定できます。

 

前置文字、コンテント、後置文字

 

の3つの値を、割当で指定できます。

コマンドで操作するのは、主に、真ん中のコンテント(内容)です。

 

一覧

  • Load
  • AddContent
  • AddBeforeWord
  • AddAfterWord
  • Omit
  • SplitAddressLoad
  • SplitAddress
  • Equal
  • NotEqual
  • IsTrue
  • IsFalse
  • RegexReplace
  • RegexMatches
  • RegexIsMatch
  • ToHiragana

  • ToKatakana

  • ToHankaku

  • ToZenkaku

  • ToHankakuKana

  • ToZenkakuKana

  • ToPadding

  • Trim

  • TrimEnd

  • TrimStart

  • Replace

 

パラメータ

コマンドには、パラメータ(引数)を指定します。

パラメータには、次の種類があります。

  • ""で囲まれない文字 ヘッダー名や、列番号として認識されます。
  • ""で囲まれた文字 文字列になります。
  • "<<Value>>" そのコマンドの直前で算出されているコンテントです。
  • optionのパラメータ 省略するか、0~5の数値です。

Load

Load: para1, para2, para3

 

para1 前置文字

para2 コンテント

para3 後置文字

を読み込みます

AddContent

AddContent: para1, para2, para3, para4, para5

 

para1からpara5を、コンテントに追加します。

para2~para5まで省略できます。

AddBeforeWord

AddBeforeWord: para1, para2, para3, para4, para5

 

para1からpara5を、前置文字に追加します。

para2~para5まで省略できます。

AddAfterWord

AddAfterWord: para1, para2, para3, para4, para5

 

para1からpara5を、後置文字に追加します。

para2~para5まで省略できます。

Omit

Omit: A, B

 

AとBとが一致するときは、その割当の前置文字・コンテント・後置文字を全て""にして終了します。

SplitAddressLoad

SplitAddressLoad: parameter

 

分割する住所を読み込みます。コンテントとして、算出されるわけではありません。

次の、SplitAddressコマンドで、この読み込んだ住所を元に、住所を分割します。

分割例

CSVの元データの住所が分割されていない時、住所を分割してインポートできます。

 

元データ:福井県あわら市○○1-1-1 ×××

  • 福井県
  • あわら市
  • ○○1-1-1
  • ×××

のように分割できます。

 

SplitAddress

SplitAddress: parameter

 

  • SplitAddress:都道府県

  • SplitAddress:政令市郡_市区町村 郡を含めた、政令市・郡 + 市区町村

  • SplitAddress:政令市_市区町村 郡を除いた、政令市 + 市区町村

  • SplitAddress:住所1_2 市区町村以降の住所。文字列の中の改行は、半角空白に置き換えます。

  • SplitAddress:住所1 市区町村以降の住所で、最初の空白・改行で区切った、最初の部分

  • SplitAddress:住所2 市区町村以降の住所で、最初の空白・改行で区切った、2番目以降の部分。文字列の中の改行は、半角空白に置き換えます。

  • SplitAddress:都道府県ふりがな

  • SplitAddress:政令市郡_市区町村ふりがな

  • SplitAddress:政令市_市区町村ふりがな

  • SplitAddress:都道府県フリガナ

  • SplitAddress:政令市郡_市区町村フリガナ

  • SplitAddress:政令市_市区町村フリガナ

Equal

Equal: A, B, value1, value2, option

 

AとBとが一致する時は、value1を返す。

一致しない時は、value2を返す。

 

option AとBとが一致する時は、true, 一致しない時は、falseとする。

 

optiontruefalse
省略か0value1value2
1value1を追加value2を追加
2value1にして、終了value2
3 value1value2にして、終了
4value1を追加して、終了value2を追加
5value1を追加value2を追加して、終了

終了とは、このコマンドの後に別のコマンドがあっても、このコマンドで終了します。

 

NotEqual

NotEqual: A, B, value1, value2, option

 

AとBとが一致しない時は、value1を返す。

一致する時は、value2を返す。

 

option AとBとが一致しない時は、true, 一致する時は、falseとする。

 

optiontruefalse
省略か0value1value2
1value1を追加value2を追加
2value1にして、終了value2
3 value1value2にして、終了
4value1を追加して、終了value2を追加
5value1を追加value2を追加して、終了

終了とは、このコマンドの後に別のコマンドがあっても、このコマンドで終了します。

IsTrue

IsTrue: A, value1, value2, option

 

Aが、true、はい、yes、1の時(大文字小文字どちらでも)は、value1を返す。

それ以外の時は、value2を返す。

 

option AがIsTrueの時は、true, それ以外の時は、falseとする。

optiontruefalse
省略か0value1value2
1value1を追加value2を追加
2value1にして、終了value2
3 value1value2にして、終了
4value1を追加して、終了value2を追加
5value1を追加value2を追加して、終了

終了とは、このコマンドの後に別のコマンドがあっても、このコマンドで終了します。

IsFalse

IsFalse: A, value1, value2, option

 

Aが、true、はい、yes、1でなければ(大文字小文字どちらでも)は、value1を返す。

それ以外の時は、value2を返す。

 

option AがIsFalseの時は、true, それ以外の時は、falseとする。

optiontruefalse
省略か0value1value2
1value1を追加value2を追加
2value1にして、終了value2
3 value1value2にして、終了
4value1を追加して、終了value2を追加
5value1を追加value2を追加して、終了

終了とは、このコマンドの後に別のコマンドがあっても、このコマンドで終了します。

RegexReplace

RegexReplace: input, pattern, replacement

 

inputに、pattern(正規表現パターン)で一致する部分を、replacement(置換文字列)で置き換えて返します。

例3

 

「。」の後で改行し、「■」の前で改行する方法です。

 

RegexReplace: テキスト, "。", "。\r\n"
RegexReplace: "<<Value>>", "■", "\r\n■"

 

1行目 テキストのヘッダー名の値がinputです。"。"に一致したら "。\r\n"に置き換えます。置き換えた値が、この時点でのコンテントです。

 

2行目 "<<Value>>"で直前のコンテント(1行目の結果)が、inputです。"■"に一致したら"\r\n■"に置き換えます。

 

 

RegexMatches

RegexMatches: input, pattern

 

inputに、pattern(正規表現パターン)で一致する値をすべて結合して返す。

 

例4

 

画像では、「ガンジス 太郎」という空白で区切られたCSVの文字列を、姓・名にして、分割しています。

 

姓のところは、

 

RegexMatches: 名前, "^(\s*)(\S*)"

 

行の先頭から開始して、空白があるなら一致、空白でない文字列に一致 という正規表現です。

 

名のところは、

 

RegexReplace: 名前, "^(\s*)(\S*)(\s*)" , ""

 

「行の先頭から開始して、空白があるなら一致、空白でない文字列に一致、空白があるなら一致」した部分を、""に置き換えます。その為、残りの部分が「名」として算出されます。

 

例5

RegexMatches:日付,"^\d\d\d\d"

 

日付の先頭から4桁の数字に一致。該当年に設定すると良いです。

 

RegexIsMatch

RegexIsMatch: input, pattern, value1, value2

 

inputに、pattern(正規表現パターン)で一致すれば、value1を返す。そうでない時は、value2を返す。

 

正規表現について

 

ひらがなとカタカナ、半角と全角の文字変換

  • ToHiragana 全角カタカナを全角ひらがなに変換
  • ToKatakana 全角ひらがなを全角カタカナに変換
  • ToHankaku 全角英数字および記号を半角英数字および記号に変換
  • ToZenkaku 半角英数字および記号を全角に変換
  • ToHankakuKana 全角カタカナを半角カタカナに変換
  • ToZenkakuKana 半角カタカナを全角カタカナに変換
  • ToPadding 「は゛」を「ば」のように、濁点や半濁点を前の文字と合わせて1つの文字に変換

 

例:

ToHankakuKana: parameter

 

parameterを変換して、返します。

空白を削除する

  • Trim 文字列の両端から空白を削除
  • TrimEnd 文字列の末尾から空白を削除
  • TrimStart 文字列の先頭から空白を削除

 

例:

Trim: parameter

 

parameterの両端から空白を削除して、返します。

Replace

Replace: input, oldValue, newValue

 

文字列を置換する。inputの文字列のうち、oldValueに一致した部分を、newValueに置換して返す。

例1

Replace: "株式会社ガンジス", "株式会社", ""

では、"株式会社"が空の文字""となって削除され、"ガンジス"の文字列が返されます。

例2

Replace: "<<Value>>", "(株)", "株式会社"

とすると、その行の直前で算出されているコンテントの文字列から、(株)を株式会社に置換して返します。

 

参照