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ひろさちやが聞くヒンドゥー教の聖典2019.1.11

この書を読む前、ヒンドゥー教への断片的な知識を、包括的に理解したいものだと思ったのですが、読んだ後、やはり本を読んだだけでは無理なんだろう、というのを改めて確認しました。

インドに行って見て体験しないと、実感として理解しきれないと思います。対談相手のインドで体験している服部氏も自身の理解が不十分であることを認めているのですから、なおさらです。

また、理解しようと思うなら、やはり、リグ・ヴェーダを読まないといけませんね。


ヒンドゥー教における、釈尊の位置づけが分かったのは収穫です。そういう風に取り込んだんだ、というのが分かりました。「ヴィシュヌは、魔族アスラどもがこの世界にはびこったので、その魔族をたぶらかすために、ブッダとなって地上に現れて、まちがったダルマを説いた」(p97-98)とのこと。ヒンドゥー教では、ヴィシュヌがブッダとして語ったことは誤りでその理由は魔族をたぶらかすため、となります。なんでも受け入れるヒンドゥー教の特徴が表れていますね。