あわら市宇根にある、補陀洛山 畝畦寺(看板の解説では「ほだらくさんうねでら」。他の文献を見ると、「ふだらく」が適切?)。(GoogleMapにも載っていなかったので、私が登録しました)
山道の入り口で、獣除けの扉を開けて、車でしばらく進みます。山道は険しく、周囲は木々がうっそうと繁り、とても静かです。
在所の御門徒に教えて頂き参拝したのですが、長く人の手が入っていない様子で、残念ながらかなり荒れた印象でした。けれどもこのお堂の近くに住んでいた頃は、山道の脇は畑になっていて明るかったそうです。
参道がとても長く階段が急ですが、登り切ったときは周囲の自然と一体となったようなとても荘厳な気持ちになりました。いにしえからの由緒を感じます。
人がいなくなり朽ちてゆくのは理とはいえ、なんとかならないものかと思います。かつて参拝する人で賑わっていたところですから、なおさらに感じました。
補陀洛(ふだらく)は、「観音菩薩の降臨する霊場であり、観音菩薩の降り立つとされる伝説上の山」(Wikipedia)なので、なるほど、畝畦寺の山号としてふさわしいですね。