神道の歴史の概略書。平明な文章で、日本固有の神道の歴史がよく分かります。
この書によれば、他の宗教と異なり 、神道は、開祖もなければ、教義も(ほとんど)ない、のです。
自然への畏怖が信仰となってあらわれたのが神道のはずですから、それで良いのでしょう。
多くの神社に参拝した私の経験から考えると、自然に対して厳粛な気持ちになるのは、本能に根ざすものだと思います。それは理屈では無いですね。人知の及ばない巨大なものに対する畏れ。それは人類共通のものだと思うのですが、一神教を信仰する人はどうなのか、聞いてみたいですね。
■神道はなぜ教えがないのか / 島田 裕巳 (著)