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女信長2018.12.30

史実とフィクションとのつじつま合わせが作者の腕の見せ所。 信長協奏曲と同様に、あり得ない話をあり得た話にするのが面白い。

信長がなぜ革新的だったのか?というのを女だったから、という理屈で最初から最後まで通す作者の視点に同意できない人もいると思うが、そうそうそうなんだよと、うなずく人もいるでしょう。

聡明な女信長が、光秀が傘下になって以降、当初の大義を忘れて愚かなふるまいをするようになるあたり、女信長の心情がよく汲み取れる描写が見事です。


■女信長 / 佐藤 賢一 (著)