顧客らくだプロ9が販売終了し、今後も新しいバージョンが出ないとのこと(利用者の方からの話)で、ガンジス顧客管理にデータの移行をサポートしました。
ここでは、その方法を示します。
ただし、データ移行は一度きりのことですから、自分で挑戦されるより、依頼されることを検討して下さい。
らくだプロ9から出力できるCSV
- 顧客.CSV
- 対応履歴.CSV
- 販売商品.CSV
のようです。
列がずれることがある
これらのCSVは、
- 文字コードは、シフトJIS
- 「"」(ダブルクォーテーション)で文字列が囲まれています。
- 「,」(カンマ)で区切られています。
しかし、「"ああああ","いいいい"」のように「"」囲まれた文字列に、「"」がある場合
本来「""」(2つ)にしないといけないのですが、そうなっていないため、他のソフトで、CSVの読み込みに失敗したり、列がずれたりすることがあります。
○ "ああ""ああ","いいいい"
× "ああ"ああ","いいいい"
そのため、列がずれているかどうかを確認して、もしそうなら、文字列の中の「"」を削除するか、「""」(2つ)にするか、検討して下さい。
会社の連絡先が共通
らくだプロ9では、個人の記録を基本として、会社の連絡先のみ共通にすることができるようです。
顧客.CSVは、例えば、次のようになります。
顧客ID | 氏名 | 会社ID | 会社名称 |
1 | 御縁はじめ | 100 | 御縁会社 |
2 | 御縁じろう | 100 | 御縁会社 |
3 | ガンジス太郎 | 101 | ガンジス商会 |
同じ会社なら、会社IDが共通します。
送付先が会社・自宅のどちらか
送付先として、会社か自宅を選択でき、住所は、会社と自宅との2つの入力欄があります。
ガンジス顧客管理にインポートする際は、
- 送付先になっている住所・電話番号を家団体の住所に配置する。
- 送付先でない住所・電話番号を備考に配置する。
と良いでしょう。
■個人と会社を、1対1にして読み込む
ガンジス顧客管理にこの方法で読み込むなら、それほど難しくはありません。
家団体と個人をインポート
上記の表の例では、1,2,3をそれぞれ読み込むだけで良いです。従って、ガンジス顧客管理では、御縁会社が家団体に2つ登録され、それぞれに、御縁はじめ、御縁じろう、が個人として登録されます。
Noには、顧客IDあるいは、顧客コード(必ず唯一の値になっている場合)を利用します。
対応履歴をインポート
Noに一致する、顧客IDあるいは、顧客コードを、照合Noにして、インポートします。
■同じ会社なら、その会社(家団体)に個人を、1対多にして読み込む
以下の方法は、今後のバージョンアップで可能になります。現時点では行えません。
ガンジス顧客管理に、御縁会社の家団体を1つのみ作成し、それに、御縁はじめ、御縁じろう、の2人を登録する方法です。
そのためには、CSVのデータを加工する必要があります。
家団体のみのインポート
- 会社IDでソートします。
- 会社IDから、Noを作成します。その時に、2つめ以降の同じ会社IDには、Noを作成しません。ここでは、E3セルが空欄になります。
- 会社IDが無い場合もあるので、その時は、B+行番号で、Noを作成しています。
- No2は、個人の記録・対応記録・販売記録をインポートする際の、照合用のNoです。
Noの数式例:E2セル
=IF(C2="","B"&ROW(),IF(C1<>C2,"A"&TEXT(C2,"0000"),""))
No2の数式例:F2セル
=IF(E2="",F1,E2)
最初に、家団体のみインポートをします。個人にはインポートをしません。
Equal:No,"","[Empty]",""
は、Noが空の時は、[Empty]にする、というコマンドです。こうすると、CSVのその行はインポートしません。例では、御縁じろう、の行を、インポートしなくなります。
個人のみのインポート
次に、個人のみインポートします。家団体は新しく追加しません。
個人照合Noに、No2を割り当てます。すると、家団体は追加されず、No2に一致する家団体のNoに、個人が追加されます。
対応履歴のインポート
次に、対応履歴をインポートするために、対応履歴.CSVのデータを加工します。
対応履歴.CSVをExcelで開きます。
シートIDを作成し、そこに、顧客.CSVの、顧客IDとNo2とをコピーします。
対応履歴は、個人毎に作成されています。
画像の例では、御縁はじめ(顧客ID1)・じろう(顧客ID2)に、対応履歴があります。
これらを、ガンジス顧客管理では、同じ家団体(Noが、A0100)に配置します。
VLOOKUPの数式の例
C2セルは、
=VLOOKUP(A2,ID!$A$2:$B$4,2,FALSE)
完全一致でVLOOKUPを行わないと意図しない結果になります。
対応履歴CSVのインポート設定は次の通りです。