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顧客情報を教えてもらえる仕組みがある2020.4.26

概要

顧客の情報を教えてもらう。その第一の理由は、交流を行うためです。名前を教えてもらえれば、お名前で話しかけることができます。連絡先がわかれば、ニュースレターを送ることができます。顧客の飲み物の好みが分かれば、それでもてなすことが出来ます。

ダイレクトメールなどの営業は、二の次の理由になります。顧客情報を教えてほしいというのが、営業を行うためと思われれば、顧客に警戒されるだけです。必要が無いのに営業をしてほしくて、自分の情報を教える人はいません。

プライベートで、初めて会って知り合った人(将来友人になるかもしれない人)と、連絡先を交換することがありますよね。こうした時のように、ごく自然な感じで顧客情報を教えてもらう・話してもらうのが、一番良いと思いますが、初めて来店されたお客様の場合、こうした方法は難しい業種も多いです。

 

では、どうすると良いでしょうか?

 

それは、顧客情報を教えてもらう仕組みを作ることです。お店ごとに、いろいろな方法で実践されています。自分のお店にあった仕組みを作り、実行すると良いでしょう。

方法

  • ギャラリーや、作品を展示するカフェでは、芳名帳が置かれていることが多いです。連絡先をカードに記入してもらう場合もあります。芳名帳では、住所と名前のみ書くことが多いですから、個人情報を渡すことに抵抗がある人も、それだけなら書く場合も多いと思います。そのかわり、名前の読み方や誕生日などの細々したことは分かりません。けれども、読み方が分からなかったら、書いてもらった後に尋ねれば良いですし、話をするうちに、いろんなことが分かります。

  • 会計時に、御案内をお送りしますので、と言って用紙への記入をお願いするところもあります。

  • クリーニング店など、物を預かるところでは、連絡先を必ず知ることができます。

  • サロンなどは、問診表を利用するので、連絡先のほか、詳しく顧客情報を聞くことができます。

  • 不動産会社などで、カウンセリングシートを利用すれば、連絡先のほか、詳しく顧客情報を聞くことができます。

  • 初めての来店時に、魅力的なサービス・商品を次回来店時に提供を約束する引換券(カード)を渡します。そのカードには、顧客情報を記入してもらいます。有効期限も記載しておきます。このカードを金券にする方法もあり、高額な金券にすると再来店率が高まります。

  • プレゼントキャンペーンを実施し、プレゼントに応募してもらう用紙に、連絡先を記入してもらう方法があります。さらに、本人欄・ご家族欄の2つを記入してもらうと、当選確率がアップ!と書くと、家族の宛先も入手することができます。

  • 全日本DM大賞の銀賞になった方法です。ある飲食店は、配達市域指定で、近隣に住所・名前記入欄のあるハガキを配布しました。割引券として、3回まで利用できるようにし、1回目は100円割引、2回目は150円割引、3回目は200割引とし、会計時にはハガキをスキャンして返却するようにしました。

  • 会員登録が必要のポイントカードにするところもあります。ポイントカードのみでは登録の動機付けが弱いので、次回使える500円分の金券をつけるお店もあります。(ただし、ポイントカード自体は、交流とは無関係です)

  • 来店した顧客には、お茶を出して話をする中で顧客を知るようにしているお店もあります。書店や珈琲豆焙煎店での実例があります。

 

徐々に教えてもらう

最初は、交流のための最小限の情報(ニュースレターを送るための連絡先など)を教えてもらい、徐々に、追加の情報を教えてもらう、という方法もあります。プライベートで知人が友人になりゆく過程で、相手のことを徐々に知り、自分のことを知ってもらうのと同じ流れです。初めて来店した顧客から、電話番号や家族構成を教えてもらうというのは、(業種にもよりますが)なかなか難しいからです。

新規顧客と一人一人向き合い、その都度、話の内容を記録し、次回会った時に、その続きで話を深めていく。カフェや美容室・サロンは、この方法を行いやすいです。物販でも、お茶を出して話をする、というところもあります。

家族参加の催し物を行い、顧客の家族にも来てもらう、という方法もとれるでしょう。

問合せ・資料請求

不動産のウェブサイトの例では、問合せや資料請求で記入する必須の項目欄が多いと、問合せ・請求する人は少なくなります。けれども、それら必須項目を埋めて問合せをする人はそれだけ真剣です。必須項目が少なく気軽に問合せができる状態だと、見込み客は増えますが、成約率は下がり手間がどんどん増えていきます。その案配をどうするかは、お店の判断だと思います。

 

 

仕組みを作るには、交流を深めるために、顧客情報を教えてもらう。という視点を持つことです。「ニュースレターを送りますね、連絡先は?」と「(ダイレクトメールを送るので)連絡先を教えて下さい」とでは、違いますよね。

 

 

あなたのお店には、顧客情報を教えてもらう仕組みがありますか?