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パン屋開業に顧客管理を考える2019.1.12

開業する前に考えておいてほしいこと

パン屋開業の様々な情報を読みましたが、顧客管理(支援)に関してざくっと抜け落ちています。美味しいパンさえ提供していれば顧客は増える、という考え方は、確かにそういう時代もありましたし、個人的にはそうであれば良いなぁと思いますが、現実は違います。


パン屋さんのレベルは上がりました。だいたいどこも美味しいです。街でパン屋さんをみかけたら、とりあえず一度は入ってみる私ですし、パンとパン屋さんの動向については昔からウォッチングしています。

どこもパンの味が水準以上の美味しさになっている現状ですから、その味の差は顧客には分かりません。少なくとも私は分かりません。例えば、私は、スペシャリティコーヒーをあちこちの珈琲豆焙煎店で買いますが、その味の差はもう微妙です。どこも美味しいのですから、商品の味の差で勝負するのは、難しいのです。同じ事は、パン屋さんにも言えます。どこも美味しいです。私は、昔ながらのパン屋さんのパンも好きですし、パンを極めようとしているパン屋さんのパンももちろん好きです。となると、商品で差別化できない場合、集客・販売促進・顧客管理(支援)の差が、パン屋さんの差となります。

パンはどこでも美味しいのですから、顧客はパンを買いやすい(物理的に買いやすいというだけで無く、精神的に買いやすい)ところで買うのです。さらに言えば、 パンに真摯に取り組むパン屋さんと較べることが出来ないような工場生産のパンであっても、集客・販促・顧客管理(支援)が上手くいっているなら、売れるのです。つまり、パンの美味しさとは関係が無いところで、勝負が決まります。

従って、小さなお店も、集客・販促・顧客管理(支援)に力を入れざる得ません。そのうち重要なのは何でしょうか?別記事でも書いていますが、昔は集客さえしていればOKでした。けれども、今は違います。顧客支援を行い、固定客を増やすことに活路があります。